プロ意識

父が入院して
はやひと月半。


リハビリは順調です。

来週からは屋外での杖歩行。

あとは利き腕の障害をどう受け止めていくかなんですが、

我が父ながら、ひとつひとつ、
精神的にも肉体的にも
頑張ってクリアしようとしてくれています。


たいしたもんだ。
↑
なぜか上から目線。



こういう時、
私と自宅用錦織は、
この業界で仕事をしているもので、

車椅子とか、杖とか、
介護用品とか、車の手配とか、
なにも考えずに、
さらさらさらぁっと
準備できてしまうわけです。


それも善し悪しだということに、
先日気づいてしまいました。




先週の父の外泊の帰り。

父が、


「車だと自宅用錦織が飲めないから、電車で帰る」


と言い出しました。



私と自宅用錦織は…。顔を見合わせて絶句。


「たいへんだよぉ」と
内心ハラハラしながら私が言うと、


妹がのんびり、ひと言。

「電車、乗れるんなら楽だよねぇ。」

と。



そして、
小高い丘の上にある自宅から、
車椅子で蛇行しながら下り、
電車とモノレールで一時間。


何事もなく病院に着きました。


私、
生まれて初めて、
「太陽の塔」
をみました。


父が、
「あれが万博があったところだ」

と車椅子のまま、
指をさして満足そうにしていました。



何というか、
知らないうちに、
色んなことを


これはこういうものだ、

と決めつけようとしている自分。

特に意識はしていなかったんですが、
経験が思考のジャマをするんですよね。



肩のチカラががっくり抜けた時に、
自宅用錦織が、
私の顔をみて、
同じような顔で笑っていました。



いつもまろやかまんまるな気持ちで…


なかなか難しいですねぇ。